目元の印象を左右するまつ毛はメイクにおいて重要な工程で、特に力を入れている人も多いでしょう。まつげエクステ(まつエク)やまつげパーマ(まつパ)は顔全体の印象をパッと華やかにしてくれるのが魅力です。
しかし、「結局まつエクとまつパはどっちがいいの?どっちが先?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、まつエクとまつパの違いを詳しく解説します。それぞれの特徴や違い、向いている人も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
まつエクとまつパの違い
まつエクとまつパの大きな違いは、まつ毛に対する施術方法です。
【まつエクとまつパの違い】
まつエク:人工のまつ毛を専用の接着剤(グルー)を使って、自まつ毛に1本ずつ付けていく方法
まつパ:自まつ毛にパーマをあててカールさせる方法
それぞれ特徴が異なるので、人によっておすすめの方法は変わります。ここからは、まつエクとまつパの特徴を詳しく解説していきます。まつエクやまつパを考えている方は、ぜひチェックしてみてください。
まつエクの特徴
まつエクの大きな特徴は、デザインの幅が広く、量や長さを細かく調整できることです。
まつエクでは1本1本の自まつ毛に人工まつ毛を付けていくので、好みに合わせて量や長さを決められます。
例えば、「目尻のみ長くする」といった細かい調整もできるので、理想の印象に近づけやすいのが魅力です。日本人のまつ毛の平均的な長さが6.8mm、1mmあたりの密度が2.6本とされています。まつエクで長さを伸ばし密度を増やしていくことで、より魅力的な目元に近づけるでしょう。
自然な目元にしたい人は、両目で60~80本程度まつエクを付けるのがおすすめ。長さは、自まつ毛の長さプラス2mm程度が自然に見えると言われています。ナチュラルな印象にしたいなら、まつエクの長さは9~10mm程度にするのが良いでしょう。
華やかな目元にしたい人は、量は両目で100~140本、長さは11mm~13mmにするとボリュームが出て一気に印象が変わります。
【まつエクの本数による印象の違い】
本数 | 印象 |
100~120本 | 目元に自然なボリューム感がでて、ナチュラルメイクのような仕上がり。 |
130~140本 | すっぴんでもつけまつ毛をしているようなボリューム感が出る仕上がり。 |
まつエクの料金は人工まつ毛の種類や本数によって変動しますが、平均5,000〜8,000円が相場。取れかけたまつエクを外して新しいものを付け足す「リペア」であれば、もう少し低い価格で施術を受けられる場合もあります。
まつエクに通う頻度は、リペアであれば、外れてしまうまつエクの量が多くなりすぎない2〜3週間に1回程度がおすすめ。一度全てのまつエクを外して新しいものに付け替える場合は、3〜4週間に1回でも良いでしょう。
まつパの特徴
まつパは、自まつ毛を最大限に生かして目元の印象を変えられるのが大きな特徴です。まつエクのように量や長さなどのボリュームを増やすのではなく、専用の薬剤を使ってパーマをあてることで、自然なカールをデザインできます。
まつパにはいくつか種類があり、求めるイメージに合わせて種類を選びます。人気が高いのは、ラッシュリフトとパリジェンヌです。
ラッシュリフトはまつ毛の根元からしっかりと立ち上げる施術で、まつ毛をより長く見せられるのが特徴です。パリジェンヌは根元から80度上げる技法で、目をパッチリと見せられます。
まつパの料金は、3,000円〜7,000円程度が相場です。まつエクよりも安いことが多いので、気軽に始められるのがうれしいポイント。まつパをかけ直す目安は1~2ヶ月程度です。
頻繁にかけると自まつ毛に負担が掛かりすぎてしまうので、最低でも3週間は空けるようにしましょう。
まつエクとまつパどっちが先?
まつエクとまつパで悩んでいる場合、基本的にはまつパを先にするのがおすすめです。ここからは、まつエクよりもまつパを先にした方が良い理由を詳しく解説していきます。
まつエクとまつパを両方やりたい人や、どっちも試してみたい人はぜひ参考にしてみてください。
まずはまつパがオススメ
最初にまつパを行うとまつ毛の形状が整い、まつエクを付けるための土台ができます。
特に下向きまつ毛を気にしている人の場合は、まつエクと自まつ毛との馴染みを良くするためにもまつパを先に施すのがおすすめです。
さらにまつパで使用する薬剤には、まつエクの接着剤(グルー)を使用する際の自まつ毛への負担軽減も期待できます。
次にまつエクを実施
まつパの後にまつエクを施すと、まつパによって自まつ毛が上向きになるので、まつエクを付けた時により綺麗に見えます。まつエクのカールと自まつ毛のカールが馴染み、より自然で華やかな仕上がりになるのでおすすめです。
まつエクのメリット・デメリット
まつエクのメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
まつ毛にボリューム感を出せる
若々しい印象になる
ノーメイクでも目元が華やかになる
【デメリット】
結膜炎や皮膚炎になるリスクがある
施術時間が長い
定期的なメンテナンスが必要
ここからは、メリットとデメリットについて掘り下げて解説していきます。
まつエクのメリット
まつエクは、まつ毛自体をボリュームアップできるのが大きなメリットです。長さや量を増やせるので、まつ毛の短さや薄さに悩んでいるひとにもおすすめできます。一度の施術でパッと目元の印象を変えられることから、思いきりイメチェンしたい人にも人気の施術です。
また、まつ毛の隙間が埋まってふさふさになることで、若々しい印象にもつながります。
目尻の長いデザインや目尻にボリュームを持たせたデザインにすれば、よりきれいなイメージを与えることも可能です。どんなデザインがあるか分からなくても、サロンに理想の仕上がりを相談すると適切なデザインを提案してもらえます。
ビューラーやマスカラをしなくても華やかな目元を演出できるのも魅力のひとつ。アイメイクが落ちる心配もないので、いつでも綺麗な目元をキープできます。
まつエクのデメリット
まつエクをする前に把握しておくべきなのが、結膜炎や皮膚炎のリスクです。まつエクでは人工まつ毛を付ける専用の接着剤(グルー)によってアレルギー反応が起きたり、エクステの毛が触れることで皮膚炎につながったり、様々なトラブルを引き起こす可能性があります。施術を受ける前にかゆみや腫れが起きる可能性を理解し、いざトラブルが起きた場合にはすぐに病院を受診しましょう。
最近はアレルギー反応を抑えるための刺激が少ないグルーを使用しているサロンも増えています。アレルギーが気になる方は、より負担が少ないグルーを使用しているサロンを選ぶとよいでしょう。
また、施術時間の長さやメンテナンスの頻度・費用もデメリットのひとつです。まつエクの施術時間は40~60分程度掛かるのが一般的。綺麗な目元を持続させるためには2〜3週間に1回程度通う必要があるため、その度に時間とコストが掛かってしまいます。
まつパのメリット・デメリット
まつパのメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
違和感のない自然な仕上がりになる
カールが長期間保てる
メイク時間を短縮できる
【デメリット】
デザインが限られている
量と長さは変えられない
カールが掛かりにくいことがある
ここからは、メリットとデメリットについて掘り下げて解説していきます。
まつパのメリット
まつパは自まつ毛をベースに仕上げていくため、違和感のない自然な仕上がりにできるのが大きなメリットです。「華やかな目元にしたいけど、施術をしたことが周りにばれないようにしたい」という場合、ナチュラルなカールで自然に目元の印象を変えられます。
また、まつエクよりもメンテナンスの頻度が少ないのも魅力のひとつです。まつエクは2~3週間に1回メンテナンスが必要なのに対して、まつパは一度掛ければ1~2ヶ月程度はカールを保てます。少ないメンテナンスで綺麗な目元をキープできるのがうれしいポイントです。
まつパはまつ毛を根元から上向きにできるので、ビューラーの必要性がなくなります。
毎日のメイク時間を短縮できるのも、大きなメリットと言えるでしょう。
まつパのデメリット
まつパはまつエクよりもデザインの幅が少ないのがデメリットのひとつです。まつエクは量や長さ・カールの角度などさまざまなデザインの中から、自分の好みの組み合わせにカスタマイズできます。
一方、まつパの場合は、施術の種類の違いはあるもののデザインは限られているので、事前に自分の好みに合うデザインがあるか確認しておくのがおすすめです。
また、まつパは自まつ毛に施術を施すため、自まつ毛が短すぎるとカールが掛かりにくいケースもあります。まぶたが重い場合も根元から上がらないこともあるので、事前に施術可能かサロンに確認すると良いでしょう。
まつエクとまつパはどっちがいい?
まつエクとまつパのどちらが良いかは、人によって異なります。
ここからはまつエクがおすすめな人とまつパがおすすめな人を解説するので、自分にどちらが合うかを考えながらチェックしてみてください。
まつエクがおすすめな人
まつエクがおすすめな人は大きく分けて下記の通りです。
【まつエクがおすすめな人の特徴】
長さやボリュームを増やしたい人
自まつ毛が細くて短い人
一重や奥二重の人
ここからは、さらに掘り下げて解説していきます。
長さやボリュームを増やしたい人
長さやボリュームを増やして目元をパッと華やかにしたい人は、まつエクがおすすめです。「ボリュームは増やしたいけど自然な印象にしたい」という場合には、長さや本数・カールの種類によってナチュラルな仕上がりも可能。
好みに合わせて細かく調整できるので、デザインに強いこだわりがある人でも安心して実施できます。
自まつ毛が細くて短い人
自まつ毛が細くて短い人の場合は、まつパだと思うようにカールが掛からない可能性があります。しかし、まつエクなら1本1本の自まつ毛に人工まつ毛を付けていけるので、好みの長さ・ボリューム・カールのすべてを実現可能です。
ただし、接着剤(グルー)や人工まつ毛の重さによって自まつ毛への負担は掛かってしまうので、まつ毛が細い場合にはあまり本数を付けすぎないよう注意しましょう。
一重や奥二重の人
まぶたが重い人の場合は根本からカールが掛かりにくい傾向がありますが、毛先にカールを持ってくることで目元の印象が変えられます。まつエクは毛先のカールが強い種類があったり、目頭・真ん中・目尻など位置によって長さを変えられたり、自由自在にデザインを組み合わせられるのが特徴。
どんな目元の人でも理想のデザインに出会える可能性が高いので、一重や奥二重の人はぜひまつエクをチェックしてみてください。
まつパがおすすめな人
まつパがおすすめな人は大きく分けて下記の通りです。
【まつパがおすすめの人の特徴】
自まつ毛がしっかりしている人
まつ毛を上向きにさせて、アイメイクを楽にしたい方
いきなりまつエクに挑戦するのが不安な方
ここからは、さらに掘り下げて解説していきます。
自まつ毛がしっかりしている人
自まつ毛の長さや量がしっかりしている人の場合は、まつパだけでも目元の印象が大きく変わります。自身でビューラーをするよりもしっかり根元から綺麗に上げられるので、メイク時間が短縮できるうえに華やかな目元を演出できます。
まずはまつパを試してみて、物足りなかったらまつエクをしてみるのもおすすめです。
まつ毛を上向きにさせて、アイメイクを楽にしたい方
まつ毛の向きが気になる人にもまつパが適しています。前述した通り、まつエクをするにしても馴染みをよくするためにはまつパで向きを綺麗に整えるのがおすすめです。
ビューラーをしてもうまく上向きにできなかった人でも、専用の薬剤で綺麗にカールできることが多いので、ぜひ試してみてください。
いきなりまつエクに挑戦するのが不安な方
目元を華やかに見せたいものの、いきなりまつエクに挑戦するのが不安な方は、はじめにまつパから挑戦してみるとよいでしょう。人工的にまつ毛を足すのではなく、まつパはあくまで自分のまつげを上向きにする効果があります。
どれくらいまつ毛が増えるのか、まつエクをすることで違和感を感じないかなど、初めての挑戦で気になることが多い方は、まずはまつパがおすすめです。
まつエクやまつパで目元の印象アップ
まつエクやまつパを施すと、目元の印象を華やかにするだけでなく、メイク時間の短縮や若々しさの演出などのメリットにもつながります。
「結局どっちがいいのか分からない」という場合には、まずはまつパをするのがおすすめ。
まつパで自まつ毛を整えたうえでまつエクを施すと、より自然で綺麗なまつ毛になるでしょう。
ただし、それぞれ特徴が異なり、人によっては向かないこともあるので注意が必要です。それぞれの特徴を確認したうえで、ベストな判断ができるようにしてください。